やってはいけない!
「中小企業の事業承継」シリーズ<その3>
社長の本音 リタイヤメント後のイメージ
一般社団法人事業承継協会認定 事業承継士 渡邊 司
今回のテーマは、体力の衰えや会社経営の情熱などが隆盛期より衰えたと感じたときに、社長自身がリタイヤ後の生活をイメージするシーンにスポットを当ててみました。
『オーナー社長が引退を決めるのはいつか』また『決め手は何か』と言われても社長の本音として、社長自身がリタイヤ後のイメージがないことの方が多いものです。
それぞれ社長の生き方や成功体験、経済環境によって違いますが、概ねパターンは3つになります。
『オーナー社長が引退を決めるのはいつか』また『決め手は何か』と言われても社長の本音として、社長自身がリタイヤ後のイメージがないことの方が多いものです。
それぞれ社長の生き方や成功体験、経済環境によって違いますが、概ねパターンは3つになります。
- 完全にリタイヤして会社経営に一切口出しをしない
- 軸足を協会や組合の役職を引き受けることに移し、大所高所から経営のアドバイスを行う
- 代表権は後継者へ移行したが、毎日、会社に出社し実質的な経営の采配を振ったり、工場や研究開発部門に入り浸ったりしている
前記の(1)~(3)のどれが正解かではなく、実際に上手にリタイヤしている社長は、リタイヤ後の生活や楽しみを良く持っておられます。早くからリタイヤ後の生活を考えて、答えを見つけていると言っても過言ではありません。
半面として、仕事が好きで真面目な社長ほど、最後まで会社に出社する傾向にあり、事業承継の面からは、なかなか後継者が育たないという事例も増えているように思えます。
生涯をかけて守ってきた会社を存続させ発展させていくためにも、時間のかかる後継者育成はもちろんのことですが、社長自身がリタイヤ後の環境変化に対応することこそが、事業承継を成功させる秘訣であり、社長の最後の仕事かもしれません。
半面として、仕事が好きで真面目な社長ほど、最後まで会社に出社する傾向にあり、事業承継の面からは、なかなか後継者が育たないという事例も増えているように思えます。
生涯をかけて守ってきた会社を存続させ発展させていくためにも、時間のかかる後継者育成はもちろんのことですが、社長自身がリタイヤ後の環境変化に対応することこそが、事業承継を成功させる秘訣であり、社長の最後の仕事かもしれません。